(ご報告)福島からの避難家族への支援ありがとうございました。

お知らせ

先月のオフ会に本当は来る予定だった、福島から荒川区に避難してきたEさんご家族に、
みなさんからいただいた子ども服を届けてきました。
ご報告遅くなってすみませんでした。

少し、Eさんご家族のことをお伝えします。

Eさんはいわき市出身。自宅は海岸から200m、旦那さんが勤める病院は海岸から100m。

地震で自宅は土台だけ残してすべて津波にさらわれてしまいました。
幸いにも、津波の高さは2~3mだったため、病院は1階浸水で済み、奥さんも子どもを連れて外出していたため無事でした。
「運がよかった。余所みたいに10mの波が来たら僕は死んでいました」
「わたしもたまたま出かけていたので助かったけど、家にいたら死んでたんです」
家の跡の写真を見せてもらいました。
さんざん私たちがテレビ見てきた、あの荒野の画でした。

旦那さんの親戚も何人か亡くなり、しばらくはお父さんとも連絡が取れない日々。
奥さんのお母さんは重度の障害を持ち、自分で歩くことができません。
子ども(女の子)は当時10か月。よく泣きます。
小さな子どもと障がい者の母を連れて避難所へ入るも、みな空腹や疲れでいきり立っており、這うしかない母や泣く子どもが一緒では、避難所にも居づらくなってしまい、2日で避難所を出ることに。いわき市から離れる決断をしたそうです。

車は奥さんが外出時に持っていた軽1台。ところがおりしもガソリン不足。
6時間並んでやっと買えたガソリンもたったの1000円分。
「これでは空港までも行けるかどうか」
タクシーを呼んで脱出しようとも考えたけれどタクシーも来てくれず。
「いわき市から逃げられない」
そんな暗い思いで数日過ごしました。

なんとか東京に来ることができ、支援用住宅をいくつか転々としたようです。
いまは南千住の都民住宅に落ち着き、しばらくは居られそうとのこと。
それだって最初は今年の7月まで、と言われていたそうです。

職も失い、家も失い、思い出の品も大切な人も失い、これ以上どこにいけばいいのでしょうか。

いまは旦那さんも、職を探しながら、重機の免許取得の学校に通っています。
「私たちはたくさんの人に支援してもらい、助けてもらった。
免許があって重機が動かせれば、今度は私たちも誰かを助けることができる。

この間の和歌山の台風みたいなことがどこかであれば、手助けに行けるかもしれない」

いま気になっているのは、いわき市に戻るかどうか。

Eさんの自宅があるのは原発から40㎞範囲。

子どものいない親戚や知人からは「もう戻っても平気だよ」と言われるそうです。

お母さんも、知り合いや友人がいる、慣れ親しんだ自宅に戻りたがっています。

でも、娘のことを思うと、どうしても迷ってしまう。

正直、お子さんのことを考えたら戻らないほうがいいと思います、と私は私の考えを伝えました。

Eさん夫婦もうなずいていました。

でも、難しいですね。

自宅が残ったお母さんは帰してあげたいという思いも分かります。しかしとても一人で暮らせる状況ではないし。何しろ仕事がない。

避難所にいられなかったように、おそらく地元に戻れば地元の人たちの目もある。

子どものことも「気にしすぎ」、と一蹴されてしまうかもしれない。

おそらく子どもと夫婦二人だったら、こちらで生活を固めることを考えるのかもしれません。

今回お会いしてお話を伺い、何度も感じたのは

「この人たちはなんにも悪いことをしていないのに」という思い。

福島なまりが強く残る、優しい東北の人たちです。

ありがとうございます

すみません

を何度も繰り返し、頭を下げ、この数か月やってきたに違いありません。

どうして彼らが恐縮しなければならないのでしょうか。

理不尽さとやるせなさを強く感じました。

ベビマムでできることがあれば何でもしたいなぁと思いました。

知らない土地で不安定な生活をするストレスは私には計り知ることができませんが

子どもを通じてでも、地域の受け皿が必要なんではないかと思いました。精神的にも。

この震災を通して、ひとりひとりの心に支援の灯がともっているのを感じます。

痛みや怒りを感じている人も多いでしょう。

なにかできれば、という思いを、なにができるか、という形に変えていこうと思います。

「子どもと育つ」ことを通じて、ベビマムのようなネットワークができました。
ぜひ今後も皆さんのお力を貸していただきたいと思っています。

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